最近、家の外壁の汚れが目立ったり、所々ひび割れていたり、塗装が剥がれている箇所がある。
そういった外壁の劣化が見られる場合は、外壁塗装の塗り替えタイミングかもしれません。
しかし、一つ気になることが。それは「外壁塗装はいつの時期にやるべき?ベストシーズンはどの季節か?」ということ。
一般的に「気候が安定する春と秋が外壁塗装に最適な時期」と言われていますが、具体的に何月がおすすめなのか知りたいですよね。
そこで私、外壁塗装マニアの尾崎(@ozaki_gaiheki)が、外壁塗装に最適な時期を徹底的に解説!これさえ読めば、いつ外壁塗装の塗り替えを依頼すべきか分かります!
外壁の塗り替えを検討するタイミングは10年スパン
まずは、何年ごとに外壁を塗り替えるべきか?ということに関して。
多くの専門サイトでは「外壁塗装は10年スパンで塗り替えるべき」と言われていますが、明確には耐用年数を基準に考えるといいでしょう。
外壁塗装の耐用年数は、現在塗ってある塗料(グレード)によって異なります。
塗料(グレード) | 耐用年数 |
---|---|
アクリル系塗料 | 5年 |
ウレタン系塗料 | 10年 |
シリコン系塗料 | 10~15年 |
ラジカル系塗料 | 12~15年 |
フッ素系塗料 | 15~20年 |
光触媒塗料 | 15~20年 |
無機塗料 | 20~25年 |
一般的な戸建住宅の外壁に使用されている塗料はシリコンがほとんど。そういった理由から「外壁塗装は10年スパン」と言われてるのでしょう。
ただし、塩害や排気ガスといった地域環境によっても外壁の劣化度合いは異なるので、塗料(グレード)の耐用年数はあくまで目安。実際に自宅の外壁の汚れ具合をみて、塗り替えを検討するといいでしょう。

自分の目で確認して、塗り替えタイミングを判断しましょう!
梅雨の時期の外壁塗装は避けよう
雨の日が多い梅雨の時期は、極力、外壁塗装を避けるといいでしょう。
塗料メーカーの推奨値では「塗装に適した湿度は85%未満」とあります。つまり、雨の日が続いて、湿度が高くなりがちの梅雨の時期は外壁塗装に不向きということ。
また、塗料に雨水が混ざることで仕上がりが悪くなることも考えられます。下塗りの乾燥が不十分なうちに、中塗り、上塗りと重ね塗りをしてしまうと塗膜が剥がれる原因にも。
雨が降ると塗装ができないため、工期も伸びてしまいます。
梅雨の時期は一般的に5月〜6月、長引けば7月まで割り込む年もあります。とにかく梅雨の時期は避ける。覚えておきましょう。
月ごとにみる都道府県別の雨量(国土交通省)
台風シーズンは業者も断る?
台風が多く発生する時期は、7月、8月、9月、10月です。
気象庁のデータによれば、1年間で最も台風が発生するのは8月で平均5.9回。続いて9月の4.8回となっています。その前後月の7月と10月でも平均3.6回も台風が発生しているのです。
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
台風発生数 | 0.3 | 0.1 | 0.3 | 0.6 | 1.1 | 1.7 | 3.6 | 5.9 | 4.8 | 3.6 | 2.3 | 1.2 |
台風の平年値(気象庁)
また、2018年は7月に1回、8月に2回、9月に2回の台風が日本に上陸しています。
2018年 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
台風上陸数 | – | – | – | – | – | – | 1 | 2 | 2 | – | – | – |
台風の上陸数(気象庁)
ちょっとやそっとの強風では、足場はビクともしません。ですが、台風となると話は別。足場倒壊は最悪の事態です。
足場が崩れて建物を損傷してしまうリスク、そして何より職人さんの身の安全を守るために、台風シーズンは慎重になる業者も珍しくありません。
また、台風が過ぎ去った後も、雨漏りや破損といった補修工事の依頼が増えるため、日程調整もシビアになりがち。
あとは、夏場ということで、塗装工事中は窓が開けられないというのもデメリットでしょう。

寒い日より、暑い日の方が塗料の匂いがキツく感じるという意見もあります
年末年始は業者も多忙
業界あるあるですが、リフォームは年内に済ませたいという需要は結構多いです。とくに、12月の年末は外壁塗装の駆け込み需要が増える時期なんです。
お休みを取りたい職人さんにとっては、悩ましい時期です。
また、降雪地域では気温や天候による作業中断もあります。
塗料メーカ推奨値では「塗装に適した気温は5度以上」とあります。つまり、気温が5度を下回る真冬は塗装に不向きな季節。
気温は12月に下がり始めて、1月がピーク、地域によっては2月も5度を下回るので注意です。

職人時代の思い出話ですが、真冬の外壁塗装工事で水性塗料が凍ってしまい大変でした笑
外壁塗装のベストシーズンは3月、4月、11月
以上の理由から、消去法で考えられる外壁塗装のベストシーズンは3月、4月、11月。気温や天候も安定している時期ですね。
作業しやすい環境なら、職人さんのモチベーションも高くて、仕上がりも良いですからね。
外壁塗装に適さない時期を選ぶメリット
外壁塗装に適した時期をご紹介しましたが、あえて外壁塗装に適さない時期を選ぶツワモノもいます。その理由は以下の3点。
- 安い
- 予約が取りやすい
- 工事が早く終わる
春と秋の繁忙期を避けることで得られるメリット。需要と供給のバランスを逆手に取った裏技です。
仕事が少ない時は安くても受けるし、依頼が少なければ予約を入れやすく、職人の数も増やせる。
安さや早さ、自身のスケジュールを最優先させたい場合は、あえて外壁塗装に適さない時期を選ぶというのもアリなのかもしれません。
ただし注意すべきポイントは、必ず実績がある業者に依頼すること。
天候が安定しない時期の外壁塗装は、急な天気の変化にも柔軟に対応できる経験やスキルが求められます。適当な仕事をする業者に頼んでしまったら最後。後悔することになるでしょう。

自社のホームページを持たない個人工務店、口コミが少ない、職人さんは下請け頼みといった業者は避けたほうが無難でしょう
緊急性が高いなら時期は関係ない
最適な時期を待っている間にも、外壁の劣化は進みます。
変色、汚れ、チョーキング、苔、藻、カビ程度であれば急ぐ必要はありません。
ただし、外壁やシーリングがひび割れていたり、塗装が剥がれているなど、明らかに破損している場合は急いだ方がいいでしょう。
こうした症状をそのままにしておくと、外壁が腐食して崩れ落ちたり、断熱性が低下したり、最悪の場合、雨漏りする可能性もあります。
外壁塗装のベストシーズンを待っている間に、建物自体が取り返しのつかない状況になりかねません。
外壁サイディング張り替え、柱の入れ替えなんてやると100万円じゃ済みませんからね。構造改修で200万円、300万円の世界です。
ですので、緊急性を要する場合は時期は関係なし。すぐにでも補修をしてもらうべきです。

外壁が明らかに破損している場合は、まず補修・修繕!塗装はその後です!
外壁塗装の工期目安は2週間、申し込みからだと1ヶ月
一般的な戸建の外壁塗装の工事期間は、着工から7〜14日(2週間)ほどです。
足場は半日で組み上がりますが、その後に高圧洗浄、下地処理、養生、下塗り、中塗り、上塗りといった工程を行うため、皆さまが思っているほど時間が掛かります。
また、申し込みから計算すると、現地調査、見積もり作成、契約、塗料・色選び、近隣住民への挨拶回りなど、短くとも1ヶ月は見ておいた方がいいでしょう。
ギリギリに依頼して、梅雨、台風、年末年始シーズンに割り込んでしまわないよう、スケジュールを調整に注意しましょう。

外壁塗装工事は、ベストシーズン(3月、4月、11月)の1ヶ月前から動き出しましょう
業者としてはいつの時期に受注したい?
余談ですが、業者としてはいつの時期に受注したいのか、職人100名にアンケートをしてみましたので、参考にしてみて下さい。
月 | 投票数 | 職人のコメント |
---|---|---|
1月 | 0票 | 寒いから、雪が降るかもしれないから、年始はゆっくりしたい |
2月 | 2票 | 寒いから、雪が降るかもしれないから、寒いほうが作業しやすい |
3月 | 15票 | ちょっと肌寒くてちょうどいい気温、空気も乾いて塗装に適している |
4月 | 13票 | 暖かくて仕事しやすい、新入社員が入って人手が多い、花粉は辛い |
5月 | 6票 | 暖かくて仕事しやすい、雨が降り始める時期で日程調整が難しい |
6月 | 0票 | 梅雨は極力依頼を受けたくない、雨が降ると足場が滑って危険、作業着が濡れるとテンションが下がる |
7月 | 1票 | 梅雨明けでジメジメする、日差しが強くて熱中症が辛い |
8月 | 0票 | 日差しが強くて熱中症が辛い、出来ることなら外に出たくない、足場が熱くなって軽く火傷する |
9月 | 3票 | まだまだ暑い日が続く、台風が上陸したら何もできないから |
10月 | 9票 | 台風が多いイメージ、台風が原因で施主とのトラブルを経験したから、天気が安定しないとクオリティも下がる |
11月 | 16票 | 涼しい、湿度が低いから作業しやすい |
12月 | 4票 | 寒い、年末で忙しい、年末は休みたい |
いつでもOK | 31票 | プロならいつでも対応すべき |

職人さん的には「いつでもOK」が最多…本音を聞かせてぇ笑
時期よりも大切な業者選び
外壁塗装に適した時期を選ぶことは大切です。繁忙期を避ければ安くなるかもしれませんし、気温や天候が安定している季節なら仕上がりが良くなるかもしれません。
ですが、外壁塗装に適した時期選びよりも大切なことが、信頼できる業者を選ぶことです。
残念ながら、塗装業界には悪質な業者も存在します。施主への説明を怠る、塗り回数を省く、雨が降って乾燥が不十分でもごまかす、保証がないなどなど…様々なトラブルが起きていると聞きます。

施主が何も知らないからと、手抜きな塗装工事をする悪質業者は存在します…
だからこそ、塗装工事を依頼する上で最も大切なことは、優良な業者を選ぶことだと思います。信頼できる業者であれば、最後まで責任を持って対応してくれますからね。
まずは無料で見積もってもらおう
いつかはやらなきゃいけない外壁塗装。でも、決して安くない工事です。大体いくらかかるのか?相場いくらなのか?そこで足踏みしている方も多いはず。
当たり前ですが、家は一軒一軒、形も大きさも異なります。窓の位置も違えば、壁面積の大きさも違うし、足場だってどう組むかによって費用が異なります。だから相場ってあまり意味ないんですよね!
なので、もし本気で外壁塗装をお考えであれば、一度見積もってもらった方が確実です!
見積もりを取るだけなら無料です!自分でアレコレ計算する必要もありませんよ!

でも、見積もった後のしつこい営業や勧誘が心配…

そんな方には「ヌリカエ」がおすすめ!
外壁塗装の業者比較サイト「ヌリカエ」は、簡単な質問に答えるだけでおすすめの塗装業者を探してくれます。
また、よくある業者比較サイトと違って、ヌリカエのスタッフが仲介して見積もり作成依頼を行います。
ヌリカエの仕組み
ヌリカエが仲介することで業者からのしつこい営業電話は一切なし!複数業者の相見積もりが簡単に行えます。もちろん、断りの連絡もヌリカエが代わりに行ってくれるので楽々!
ヌリカエが紹介してくれる業者は、経営実態や施工実績など厳正な審査に通過した全国2000社以上の優良業者です。その中から、お住まいのエリアに対応した業者をいくつか紹介してくれます。

面倒な業者の相見積もりも、ヌリカエなら一括OK!めちゃ楽です!
リフォーム工事のなかでも、外壁塗装は費用が不明確な工事。依頼する業者によっては50万円以上の差が出ることもあります。
ですので、外壁塗装工事を行う際は、必ず複数業者から見積もりを取って比較することが大切!そうするれば、外壁塗装で損することは絶対にありません!
外壁塗装をしようかどうかで迷っている方、外壁塗装の業者探しをどうしようか迷っている方は、ぜひ「ヌリカエ」を試してみて下さい!

コメントはこちらから