東京都杉並区には26万世帯が暮らしており、都内23区でも人気の住宅地となっています。
また、中央線沿いで人気が高い、高円寺、阿佐ヶ谷、荻窪、西荻窪の4駅も杉並区内。
そんな杉並区の外壁塗装に対応したリフォーム業者の数は300社以上と全国最多。
他のエリアと違って業者同士の価格競争が激しいため、最安値業者との価格差も大きめ。必ず複数業者の相見積もりを取ってから外壁塗装の依頼をしましょう。
狭い道が多い杉並区の土地事情
杉並区は関東大震災の後に宅地化されたエリアです。
当時の住宅サイズに合わせて区画整備されているため、道路幅狭く、路地も複雑に入り組んでいます。
そのため、足場材を乗せた大型トラックが横付けできない現場も多いと聞きます。
外壁塗装では足場が必要不可欠となるため、大型トラックが入っていけない場所には軽トラで小分けに運ぶことになり、足場費用は相場よりやや高くなるかもしれません。
東京都杉並区の狭小住宅地。外壁塗装するとなると足場を組むの難しそうですね。接地道路も幅2mあるかどうか。お隣との隙間も数十cm。 #杉並区 #外壁塗装 pic.twitter.com/a5gqgBd7u2
— 尾崎シゲル / 外壁塗装マニア (@ozaki_gaiheki) July 1, 2021
杉並区は外壁が汚れやすく劣化しやすい
地方に比べて、杉並区の建物の外壁は汚れやすく、劣化しやすい傾向にあります。その主な要因は大気汚染です。
交通量が多く車の密度が高い東京都は、自動車から出る排気ガス(窒素酸化物)の濃度が非常に高くなっています。
そのため、首都高沿いの建物の外壁やコンクリートブロックは黒いスス汚れが目立ちます。
飲食店や商業施設からの生活排気、埃(ホコリ)なども外壁が汚れる原因です。
さらに、汚れた空気は東京都上空に滞留し、杉並区内広域にもph5.6以下の酸性雨が降り注ぎます。
環八通り、環七通り、青梅街道、甲州街道といった幹線道路が通っている杉並区は、排気ガスによる大気汚染がかなり深刻なエリア。
渋滞の名所と化している高井戸エリアの排気ガス濃度は、都内でもダントツにひどいと言われています。
環境の調査と保護(杉並区公式ホームページ)
建物の外壁材として使われている窯業系サイディングやコンクリートは、酸性雨と化学反応して内部に侵食しながら溶けていきます。
外壁塗装することで酸性雨を弾き、侵食を防ぐ効果もありますが、塗膜は経年劣化によって徐々に剥がれていきます。
一般的に外壁塗装は10年スパンと言われていますが、大気汚染や酸性雨といった問題が考えられる杉並区内に関しては、5年毎の塗り替え、長くても7〜8年毎にメンテナンスを行うといいでしょう。
杉並区で外壁塗装を依頼する場合の費用相場は102万円
当ブログが調べた結果、杉並区で外壁塗装工事を行なった場合の費用相場は102万円となっています。
P社 | 125万円 |
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Y社 | 90万円 |
S社 | 110万円 |
C社 | 80万円 |
A社 | 105万円 |
費用相場 | 102万円 |
ただし、工事内容は建物の大きさによって異なります。費用相場の102万円より安いかもしれませんし、高くなってしまうかもしれません。
見積もり前の大まかな費用は「塗装箇所」「延坪(延べ床面積)」「地域」の3つの項目で計算できるので、一度、計算してみるといいでしょう。
塗装箇所
まずは、建物のどの箇所を塗装するか?についてです。
外壁なのか、屋根なのか、あるいはその両方か。塗装箇所によって、足場の有無、使用する塗料が決まるため、外壁塗装の見積もりでは最重要項目になります。
延坪(延べ床面積)
延坪とは延べ床面積の坪単位のこと。大まかな延べ床面積で、建物の規模感を知ることができます。
建物の規模感が分かれば、外壁塗装に必要な足場の高さ、また塗料の使用量の目安になります。
地域
リフォーム業者を対応エリアで絞り、それぞれの施工事例から外壁塗装の相場を調べることができます。
業者の数が多ければそれだけ施工事例も増え、より正確な費用相場を知ることができるでしょう。
杉並区の最安値はどこの塗装業者?
続いて、東京都杉並区で外壁塗装工事を行なった場合、どこが最安値の塗装業者なのか?について。
先ほど、費用相場の話でも比較しましたが、私が5社に見積もった結果、最安値はC社の80万円でした。
大人の事情で社名の公表はごめんなさい…
ただ、これはあくまで私個人の見積もり結果です。
建物の大きさ、使用する塗料の種類、現場までの距離、塗装時期など、様々な要因が関係してC社が一番安くなったと考えられます。
つまり、どこで、どれほどの大きさの建物を、どういった内容で依頼するかによって、最安値業社は違ってくると言えるでしょう。
そんな事よりも、同じ建物の外壁塗装工事でも業者によっては最大45万円の差額があることの方が大問題。実際に比較してみて分かった事なので驚きました。
ですので、外壁塗装を行う場合、複数社の見積もり比較は必須です!
ネットの口コミや評判で地域最安値の塗装業者を探すよりも、実際に見積もってもらって比較しましょう。そうすれば、あなたの希望に応えてくれる最安値業者が必ず見つかるはずです。
東京都杉並区の外壁塗装施工事例
続いて、知人の会社が東京都杉並区で行なった、外壁塗装工事の施行事例をいくつかご紹介します。坪数、外壁材、塗料なども参考にしてみて下さい。
施工事例:外壁塗装費用 130万円
住所 | 東京都杉並区阿佐谷北 |
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建物種 | 戸建 |
築年数 | 築10年 |
外壁材 | 窯業系サイディング |
使用塗料 | シリコン樹脂塗料(油性・1液) |
外壁面積 | 200.00㎡ |
工事期間 | 4週間 |
施工事例:外壁塗装費用 150万円
住所 | 東京都杉並区永福 |
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建物種 | 戸建 |
築年数 | 築12年 |
外壁材 | 窯業系サイディング |
使用塗料 | フッ素樹脂塗料(油性・1液) |
外壁面積 | 160.00㎡ |
工事期間 | 2週間 |
施工事例:外壁塗装費用 70万円
住所 | 東京都杉並区浜田山 |
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建物種 | 戸建 |
築年数 | 築11年 |
外壁材 | 窯業系サイディング |
使用塗料 | シリコン樹脂塗料(油性・1液) |
外壁面積 | 175.00㎡ |
工事期間 | 3週間 |
正確な見積もりが欲しい場合はコレを確認
費用相場ではなく、ご自宅の正確な見積もりを知りたいという方は「外壁材や屋根材の種類」「外壁面積」「使用する塗料」をあらかじめ確認しておきましょう。
外壁材や屋根材の種類
塗装工事は、外壁材や屋根材の種類で大まかな施工内容が決まります。
ご自宅の塗装を希望する外壁や屋根は、どういった材質で出来ていますか?外壁材であれば、以下のような種類があります。
- 窯業系サイディング
- 金属系サイディング
- 木質系サイディング
- 樹脂系サイディング
- コンクリート
- タイル
- モルタル
- 漆喰
- 板張り
特に多いサイディングでも「窯業系」「金属系」「木質系」「樹脂系」といくつか種類があります。材質によって使用できる塗料も異なります。
あとは、表面がツルツルしているのか?デコボコしているか?も確認しましょう。塗装するにあたって、これが分かると業者的にも助かります。
屋根材には以下ような種類があります。
- 瓦(和瓦・洋瓦)
- セメント瓦
- スレート瓦(コロニアル・カラーベスト)
- トタン
- ガルバリウム鋼板
- ジンカリウム鋼板
- ステンレス
- 銅
- アスファルトシングル
- 屋上ウレタン防水など
大抵のお家は「スレート瓦(コロニアル・カラーベスト)」になるでしょう。
その他、外壁や屋根に、ヒビ割れ、サビ、破損といった補修箇所がある場合、別途修繕が必要になるかもしれませんので、可能な範囲で良いのでその辺りもチェックしておきましょう。
外壁や屋根の塗装面積
見積もりの際、延坪(延べ床面積)で大まかな建物の規模感は伝わりますが、最終的な費用は塗装する外壁面積や屋根面積を元に算出されます。
素人目で正確な塗装面積を把握することは困難ですが、建物の延坪数から大まかな外壁面積や屋根面積を導き出す計算式があります。
あくまで目安でしかありませんが、大体の塗装面積を把握しておくだけでも見積もりの正確性は高まりますよ。
使用する塗料
外壁塗装に使用する塗料には「グレード」と呼ばれる品質の違いがあります。
一般的には価格と機能性のバランスが良い「シリコン樹脂塗料」や「フッ素樹脂塗料」が使われています。さらに耐久性が高い「光触媒塗料」や「無機塗料」という塗料もありますが、それ相応に費用も高くなります。
もし、塗料にこだわりがある場合は、見積もり時に伝えるとスムーズに話が進みますよ。
杉並区内の外壁塗装に関する補助金・助成金
杉並区では「杉並区低炭素化推進機器等導入助成(エコ住宅促進助成)」を行っており、2017年度から既存建物を対象に「高日射反射率塗装」が加わりました。
具体的には、屋根に太陽熱を遮断する「遮熱塗装」を施せば、塗布面積(㎡) × 1000円の補助金(上限15万円)がもらえます。
ただ、杉並区低炭素化推進機器等導入助成(エコ住宅促進助成)を利用するには注意が必要。
補助金・助成金を受ける条件として「杉並区内の事業者を利用すること」となっている場合もあります。
また、業者が補助金・助成金を受けるための申請を代行をしてくれるかどうかも大切なポイント。こちらでやるとなると、手続きが面倒ですからね。
制度の内容は毎年変更されるので、都度、自治体のホームページを確認しながら、外壁塗装を依頼するリフォーム業者を選ぶといいでしょう。
杉並区内の外壁塗装業者
プロタイムズ総合研究所 杉並店 | 〒167-0041 東京都杉並区善福寺1丁目5-1 |
しんせん | 〒116-0013 東京都杉並区 堀ノ内3-3-32 シャトートロピカルⅡ 1階 |
山崎塗装店 | 〒168-0062 東京都杉並区方南1丁目52-3 |
リリーフプラス | 〒167-0022 東京都杉並区下井草3丁目41-5 |
山友塗装 | 〒166-0013 東京都杉並区堀ノ内2丁目1-26 |
クラフト | 〒168-0063 東京都杉並区和泉1丁目55-2 |
中央塗建 | 〒166-0015 東京都杉並区成田東5丁目4-10 |
適正リフォーム | 〒168-0064 東京都杉並区永福永福4丁目19-6 |
阿部産業リフォパック | 〒166-0013 東京都杉並区堀ノ内3丁目52-3 |
アオキ建装 | 〒167-0031 東京都杉並区本天沼3丁目43-17 |
悪質業者による訪問販売に注意
外壁塗装で最も多いトラブルが、訪問販売による強引なセールスです。杉並区の消費者センターには、悪質な外壁塗装業者からの被害を訴える相談が毎年多く寄せられています。
2012年 | 年間6496件 |
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2013年 | 年間7296件 |
2014年 | 年間6871件 |
2015年 | 年間6767件 |
2016年 | 年間6580件 |
2017年 | 年間6491件 |
2018年 | 年間6507件 |
2019年 | 年間6712件 |
2020年 | 年間6632件 |
2021年 | 年間6701件 |
2022年 | 年間6831件 |
2023年 | 年間6840件 |
独立行政法人 国民生活センター
突然、リフォーム工務店を名乗る営業マンがいきなり自宅を訪ねてきて、簡単な外壁の点検を済ませると、その場で見積もりを作成し始める。
これが悪質業者による訪問販売の手口です。
後々、他の塗装業者に相見積もりを取ってみると数十万円の差額が発生。不審に思って訪問販売の見積もり内容を確認してもらうと、塗装が不要な箇所や、無駄な補修工事が含まれていた、なんてことも…。
外壁塗装の訪問販売は、一般的な相場に比べてかなり高額です。
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訪問販売員はこういった宣伝文句を並べて、こちらに検討する余地を与えません。外壁塗装に詳しくないお客さんを狙った悪質な手法です。
外壁塗装は高額なリフォームです。その場で決める必要はありません。必ず2社以上、できれば3〜5社から相見積もりをとって、じっくり比較すること。そうすれば騙されることはありません。
繰り返しになりますが、外壁塗装は業者の比較はとても大事!必ず複数社に見積もりをとりましょう!
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以上、杉並区で外壁塗装を行なった場合の相場についてでした。ご紹介した杉並区内の施工事例を照らし合わせることで、見積もり費用の予想をすることも可能でしょう。
ですが、外壁塗装のプロでない限り、完璧な見積もり予想は難しいはず。
外壁塗装工事は千差万別。建物は一軒一軒違うし、外壁の状態も全く異なります。
であれば、業者にご自宅を見てもらって、見積もりを作成した方が確実だと思いませんか?
余計な手間もかからず、話しが早く進みますよ。
相見積もりで値引き交渉も進めやすい
杉並区の外壁塗装に対応しているリフォーム業者は300社以上。価格競争も費用に激しいエリアです。
相見積もりをとることで値引き交渉も進めやすく、きっと納得のいく塗装業者が見つかるはずです。
そのためには、まず複数の塗装業者に見積もりを取る必要があります。でも、何回も問い合わせて、担当者とやりとりするのは面倒じゃありませんか?
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