大田区は東京都の南部に位置し、大森区と蒲田区が合併して誕生した区です。大田区の総人口は約73万人、40万世帯が暮らしています。
大田区の中心部はビルやマンションが立ち並ぶ商業都市エリア。京浜運河より東側の海浜公園エリアは埋立地となっており、工業団地や物流倉庫が立ち並んでいます。多摩川沿いは河川敷グランドに整備されています。
そんな大田区内で外壁塗装を行なっているリフォーム業者は300社以上!他のエリアと違って業者同士の価格競争が激しくなっています!大田区の費用相場を正しく理解して、優良業者に依頼しましょう!
大田区は塩害がひどく外壁が傷みやすい
中央海浜公園、城南島海浜公園、京浜島つばさ公園など、海沿いに多くの公園がある大田区。東京湾からの浜風が心地いいと、地元民に人気のスポットです。
しかし、その一方で深刻な塩害。塩害は海が近いエリアの宿命でもありますが、東京湾からの強い浜風が吹き付ける大田区は特に深刻。
今日は大田区の取材へ。町工場に物流拠点、大田区は活気あふれる街ですね。帰りに城南島海浜公園に立ち寄りました。ここも風が強いですね。塩害、あるのかな? #外壁塗装 #大田区 pic.twitter.com/z9Qb21AH6d
— 尾崎シゲル / 外壁塗装マニア (@ozaki_gaiheki) July 8, 2021
塩分を含む風によって農作物は変色し、電線は塩が付着して漏電、車の塗装も劣化しやすい環境となっています。塩害は建物の外壁にとっても悪影響。
窯業系サイディングやコンクリート壁は、樹脂系塗料で定期的にコーティングしなければ腐食が進みます。腐食した外壁や屋根は雨漏りの原因になるため、特に注意が必要。
塩害対応した外壁塗料もあるので、塗り替えのタイミングで検討してみるのも良いでしょう。
大田区内の外壁は光化学オキシダントにも注意
光化学オキシダントとは、自動車や工場、商業施設などから排出される窒素酸化物(揮発性有機化合物)が、太陽の紫外線によって光化学反応を起こし、作り出された物質の総称。
光化学オキシダント濃度が高くなり、空が白くモヤがかった状態を光化学スモッグと呼びます。
電車や高速道路といった交通網が多く、町工場や商業ビルが立ち並ぶ大田区は光化学オキシダントが発生しやすいエリアです。
この光化学オキシダント、人体への健康被害はもちろん、実は外壁や屋根にとっても悪影響があるんです。
空気中に浮遊する光化学オキシダント(環境汚染粒子)が雨に溶け出し降り注ぐと、それが外壁や屋根に付着します。
はじめは軽度な汚れでも、これが蓄積すると濃いシミとなり、次第に腐食、塗装の剥がれやクラック(ひび割れ)の原因になります。
早め早めの対策が肝心。軽度な汚れであれば高圧洗浄で簡単に落ちます。気になったら、とりあえず業者に相談してみましょう。
光化学スモッグについて(大田区)
大田区は河川敷グラウンドからの砂埃にも注意
大田区多摩川沿いには多くの河川敷グラウンドがありますが、風が強い日なんかは砂埃が舞って大変。洗濯物や車に砂が付着してザラザラ、窓もろくに開けられないといった声も聞きます。
砂埃は外壁や屋根にも付着します。外壁や屋根の汚れの大半は砂埃や土埃。つまり、河川敷グラウンドが多い大田区は外壁や屋根が汚れやすいエリアということ。
砂埃や土埃が付着したまま放置していると、カビ、藻、苔がヒドくなります。高圧洗浄機で定期的に外壁を清掃することをおすすめします。
大田区は外壁が汚れやすく劣化しやすい
他エリアに比べて、大田区内の建物の外壁は汚れやすく、劣化しやすい傾向にあると考えられます。その主な要因は大気汚染です。
車の交通量が多い大田区は、排気ガス(窒素酸化物)の濃度が非常に高くなっています。首都高速湾岸線が通っており、多くの物流トラックが行き来しています。
特に、環状七号線と首都高速1号が交差する平和島付近の排気ガス量は異常値。浜風に乗って排気ガスは西側の住宅街へ。環七沿いの建物の外壁やコンクリートブロックには黒いスス汚れが目立ちます。
他にも、飲食店や商業施設からの生活排気、埃(ホコリ)なども外壁が汚れる原因。大通りから外れたからと言っても、駅周辺は要注意です。
大田区に降り注ぐ酸性雨は外壁や屋根を溶かす
大田区では酸性雨問題も深刻化しています。
自動車や工場から排出された排気ガスには、硫黄酸化物や窒素酸化物等が大量に含まれます。それらが大気中で酸化し、混ざって降り注ぐのが酸性雨です。
高速道路を走る車(主に大型トラック)の排気ガス、そして荒川沿い立ち並ぶいくつもの工場から排出された煙によって大田区上空の空気は汚染され、広域にph5.6以下の酸性雨が降り注ぎます。
環境省 酸性雨対策
酸性雨はコンクリートも溶かしてしまうほど強力。よくマンションやビルなどのコンクリート外壁に 白っぽく雨水が垂れたような跡がありますよね?あれが酸性雨によって溶けたコンクリートなんです。
固いコンクリートを溶かしてしまうほどの酸性雨ですので、一般住宅に使われている窯業系サイディングも酸性雨で簡単に溶けてしまいます。
窯業系サイディングは、樹脂塗料で定期的にコーティングしなければ腐食が進みます。腐食した外壁は雨漏りの原因になるため、特に注意しなければなりません。
一般的に外壁塗装は10年スパンと言われていますが、大気汚染や酸性雨といった問題が考えられる大田区内に関しては、5年毎の塗り替え、長くても7〜8年毎にメンテナンスを行うといいでしょう。
大田区は黄砂で外壁や屋根が汚れる?
春になると日本全国に降り注ぐ黄砂。中国にあるタクラマカン砂漠、ゴビ砂漠、黄土高原の砂塵が強風によって上空に巻き上げられ、気流に乗って海を渡ってきます。
黄砂は人体への健康被害や農作物への悪影響も報告されており、大気汚染が引き起こす問題のひとつとされていますが、建物の外壁や屋根にとっても悪影響があります。
黄砂には細菌やカビが多く含まれることも判明しており、韓国農村振興庁の報告によると、通常の大気中に比べ、細菌の濃度が7~22倍、カビの濃度が15~26倍とのこと。細菌やカビは、外壁材や屋根材の腐食の原因となります。
降り積もった黄砂のほとんどは雨で流れ落ちますが、外壁や屋根の溝に入り込み溜まってしまう場合も。
また、黄砂は雨と混ざることで泥状になり、それが乾燥すると汚れ落ちにくくなります。
付着した黄砂汚れを放置していると、細菌やカビの影響で外壁や屋根の劣化が早まります。業者に依頼して、強力な高圧洗浄機で除去することをおすすめします。
大田区で外壁塗装を依頼する場合の費用相場は102万円
当ブログが調べた結果、大田区で外壁塗装工事を行なった場合の費用相場は102万円となっています。
O社 | 125万円 |
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A社 | 90万円 |
K社 | 110万円 |
G社 | 80万円 |
I社 | 105万円 |
費用相場 | 102万円 |
ただし、工事内容は建物の大きさによって異なります。費用相場の102万円より安いかもしれませんし、高くなってしまうかもしれません。
見積もり前の大まかな費用は「塗装箇所」「延坪(延べ床面積)」「地域」の3つの項目で計算できるので、一度、計算してみるといいでしょう。
塗装箇所
まずは、建物のどの箇所を塗装するか?についてです。
外壁なのか、屋根なのか、あるいはその両方か。塗装箇所によって、足場の有無、使用する塗料が決まるため、外壁塗装の見積もりでは最重要項目になります。
延坪(延べ床面積)
延坪とは延べ床面積の坪単位のこと。大まかな延べ床面積で、建物の規模感を知ることができます。
建物の規模感が分かれば、外壁塗装に必要な足場の高さ、また塗料の使用量の目安になります。
地域
リフォーム業者を対応エリアで絞り、それぞれの施工事例から外壁塗装の相場を調べることができます。
業者の数が多ければそれだけ施工事例も増え、より正確な費用相場を知ることができるでしょう。
大田区の最安値はどこの塗装業者?
続いて、東京都大田区で外壁塗装工事を行なった場合、どこが最安値の塗装業者なのか?について。
先ほど、費用相場の話でも比較しましたが、私が5社に見積もった結果、最安値はG社の80万円でした。

大人の事情で社名の公表はごめんなさい…
ただ、これはあくまで私個人の見積もり結果です。
建物の大きさ、使用する塗料の種類、現場までの距離、塗装時期など、様々な要因が関係してG社が一番安くなったと考えられます。
つまり、どこで、どれほどの大きさの建物を、どういった内容で依頼するかによって、最安値業社は違ってくると言えるでしょう。
そんな事よりも、同じ建物の外壁塗装工事でも業者によっては最大45万円の差額があることの方が大問題。実際に比較してみて分かった事なので驚きました。
ですので、外壁塗装を行う場合、複数社の見積もり比較は必須です!
ネットの口コミや評判で地域最安値の塗装業者を探すよりも、実際に見積もってもらって比較しましょう。そうすれば、あなたの希望に応えてくれる最安値業者が必ず見つかるはずです。
東京都大田区の外壁塗装施工事例
続いて、知人の会社が東京都大田区で行なった、外壁塗装工事の施行事例をいくつかご紹介します。坪数、外壁材、塗料なども参考にしてみて下さい。
施工事例:外壁塗装費用 130万円
住所 | 東京都大田区南雪谷 |
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建物種 | 戸建 |
築年数 | 築10年 |
外壁材 | 窯業系サイディング |
使用塗料 | シリコン樹脂塗料(油性・1液) |
外壁面積 | 200.00㎡ |
工事期間 | 4週間 |
施工事例:外壁塗装費用 150万円
住所 | 東京都大田区新蒲田 |
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建物種 | 戸建 |
築年数 | 築28年 |
外壁材 | 窯業系サイディング |
使用塗料 | フッ素樹脂塗料(油性・1液) |
外壁面積 | 160.00㎡ |
工事期間 | 2週間 |
施工事例:外壁塗装費用 70万円
住所 | 東京都大田区池上 |
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建物種 | 戸建 |
築年数 | 築19年 |
外壁材 | 窯業系サイディング |
使用塗料 | シリコン樹脂塗料(油性・1液) |
外壁面積 | 175.00㎡ |
工事期間 | 3週間 |
正確な見積もりが欲しい場合はコレを確認
費用相場ではなく、ご自宅の正確な見積もりを知りたいという方は「外壁材や屋根材の種類」「外壁面積」「使用する塗料」をあらかじめ確認しておきましょう。
外壁材や屋根材の種類
塗装工事は、外壁材や屋根材の種類で大まかな施工内容が決まります。
ご自宅の塗装を希望する外壁や屋根は、どういった材質で出来ていますか?外壁材であれば、以下のような種類があります。
- 窯業系サイディング
- 金属系サイディング
- 木質系サイディング
- 樹脂系サイディング
- コンクリート
- タイル
- モルタル
- 漆喰
- 板張り
特に多いサイディングでも「窯業系」「金属系」「木質系」「樹脂系」といくつか種類があります。材質によって使用できる塗料も異なります。
あとは、表面がツルツルしているのか?デコボコしているか?も確認しましょう。塗装するにあたって、これが分かると業者的にも助かります。
屋根材には以下ような種類があります。
- 瓦(和瓦・洋瓦)
- セメント瓦
- スレート瓦(コロニアル・カラーベスト)
- トタン
- ガルバリウム鋼板
- ジンカリウム鋼板
- ステンレス
- 銅
- アスファルトシングル
- 屋上ウレタン防水など
大抵のお家は「スレート瓦(コロニアル・カラーベスト)」になるでしょう。
その他、外壁や屋根に、ヒビ割れ、サビ、破損といった補修箇所がある場合、別途修繕が必要になるかもしれませんので、可能な範囲で良いのでその辺りもチェックしておきましょう。
外壁や屋根の塗装面積
見積もりの際、延坪(延べ床面積)で大まかな建物の規模感は伝わりますが、最終的な費用は塗装する外壁面積や屋根面積を元に算出されます。
素人目で正確な塗装面積を把握することは困難ですが、建物の延坪数から大まかな外壁面積や屋根面積を導き出す計算式があります。
あくまで目安でしかありませんが、大体の塗装面積を把握しておくだけでも見積もりの正確性は高まりますよ。
使用する塗料
外壁塗装に使用する塗料には「グレード」と呼ばれる品質の違いがあります。
一般的には価格と機能性のバランスが良い「シリコン樹脂塗料」や「フッ素樹脂塗料」が使われています。さらに耐久性が高い「光触媒塗料」や「無機塗料」という塗料もありますが、それ相応に費用も高くなります。
もし、塗料にこだわりがある場合は、見積もり時に伝えるとスムーズに話が進みますよ。
大田区の外壁塗装に関する補助金・助成金
大田区では「住宅リフォーム助成事業」を行なっており、建物の屋根外壁の塗装にも補助金・助成金の対象となっています。
住宅リフォーム助成事業の助成対象工事一覧には「屋根・外壁塗装」としっかり表記されており、種別Aの「住まいの長寿化に該当する助成対象工事」に該当するため助成対象額の10%、最大20万円の助成金が出ます。
ただし「住宅リフォーム助成事業」を利用するには注意が必要です。
補助金・助成金を受ける条件として「対象となるリフォーム工事は、大田区内に本社を有する施工業者に依頼した場合のみ」となっています。
また、業者が補助金・助成金を受けるための申請を代行をしてくれるかどうかも大切なポイント。こちらでやるとなると、手続きが面倒ですからね。
制度の内容は毎年変更されるので、都度、自治体のホームページを確認しながら、依頼する塗装業者を選ぶと良いでしょう。
大田区 住宅リフォーム助成事業
大田区内の外壁塗装業者
有限会社サンカラー | 〒146-0083 東京都大田区千鳥1丁目13-12 |
キタセツ | 〒143-0022 東京都大田区東馬込2丁目12-1 |
東京塗装 | 〒146-0095 東京都大田区多摩川1丁目23-17 |
プロタイムズ馬込店 | 〒143-0025 東京都大田区南馬込2丁目1-2 |
塗替えまじめ屋 | 〒144-0052 東京都大田区蒲田5丁目3-7 司ビル2階B |
悪質業者による訪問販売に注意
外壁塗装で最も多いトラブルが、訪問販売による強引なセールスです。大田区の消費者センターには、悪質な外壁塗装業者からの被害を訴える相談が毎年多く寄せられています。
2012年 | 6496件 / 年間 |
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2013年 | 7296件 / 年間 |
2014年 | 6871件 / 年間 |
2015年 | 6767件 / 年間 |
2016年 | 6580件 / 年間 |
2017年 | 6491件 / 年間 |
2018年 | 6507件 / 年間 |
2019年 | 6712件 / 年間 |
2020年 | 6632件 / 年間 |
突然、リフォーム工務店を名乗る営業マンがいきなり自宅を訪ねてきて、簡単な外壁の点検を済ませると、その場で見積もりを作成し始める。
これが悪質業者による訪問販売の手口です。
後々、他の塗装業者に相見積もりを取ってみると数十万円の差額が発生。不審に思って訪問販売の見積もり内容を確認してもらうと、塗装が不要な箇所や、無駄な補修工事が含まれていた、なんてことも…。
外壁塗装の訪問販売は、一般的な相場に比べてかなり高額です。

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訪問販売員はこういった宣伝文句を並べて、こちらに検討する余地を与えません。外壁塗装に詳しくないお客さんを狙った悪質な手法です。
外壁塗装は高額なリフォームです。その場で決める必要はありません。必ず2社以上、できれば3〜5社から相見積もりをとって、じっくり比較すること。そうすれば騙されることはありません。

繰り返しになりますが、外壁塗装は業者の比較はとても大事!必ず複数社に見積もりをとりましょう!
実際に見積もって正確な費用を今すぐ確認する
以上、大田区で外壁塗装を行なった場合の相場についてでした。ご紹介した大田区内の施工事例を照らし合わせることで、見積もり費用の予想をすることも可能でしょう。
ですが、外壁塗装のプロでない限り、完璧な見積もり予想は難しいはず。
外壁塗装工事は千差万別。建物は一軒一軒違うし、外壁の状態も全く異なります。
であれば、業者にご自宅を見てもらって、見積もりを作成した方が確実だと思いませんか?
余計な手間もかからず、話しが早く進みますよ。
相見積もりで値引き交渉も進めやすい
大田区の外壁塗装に対応しているリフォーム業者は300社以上。価格競争も費用に激しいエリアです。
相見積もりをとることで値引き交渉も進めやすく、きっと納得のいく塗装業者が見つかるはずです。
そのためには、まず複数の塗装業者に見積もりを取る必要があります。でも、何回も問い合わせて、担当者とやりとりするのは面倒じゃありませんか?
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外壁塗装業者の比較サイトのヌリカエは独立した第三者機関で、業者側のサービスではありません。
よくある業者比較サイトと違い、ヌリカエの専門スタッフが業者との間に入って見積もり作成依頼をしてくれます。
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送られてくる見積もりは最終確定したもの。そのため、業者によるしつこい営業や勧誘は一切ありません。
見積もり作成を依頼する業者は、経営実態や施工実績など、厳正な審査に通過した全国2400社以上の優良業者。その中から、ご自身の地域に対応した数社を紹介してくれます。

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住宅リフォームのなかでも、外壁塗装は値段が不明確な工事。
同じような建物の塗り替え工事でも、依頼する業者によっては50万円以上の差が出ることも。
ですので、外壁塗装工事を行う際は、必ず複数業者から見積もりを取って比較することが大切。そうすれば、外壁塗装で損することは絶対にありえません。
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